年金請求・相談

宙に浮いた5000万件分の1の記録はここに…

A子さんのご主人であるB男さんが亡くなりました。なくなる前から通勤災害で療養中、入退院を繰り返しており、休業補償やら障害年金の検討など、 ずっとその方の年金・給付関連のコンサルティングをしていた私は、すぐに遺族厚生年金の請求に切り替えました。まずは受給資格を満たしているかを確認するため、年金相談センターに出向きました。

確認すると、厚生年金を3●年も掛けていたので、遺族厚生年金が受け取れることが分かりました。B男さんは年金手帳を2冊持っていました。2冊とも違う番号が振ってありました。

しかし、本人が年金手帳を保管していたので二つとも本人の記録ということで記録を統合してもらいました。
ところが実は更に、その2冊の番号とは違うのですが、同じ誕生日の同じお名前で、厚生年金に加入していた記録が出てきたというのです。 年金相談センターの担当者の当時の対応は「●●県北部にある、頭文字が「カ」の付く会社で、S40年1月~S42年3月くらいまで働いてなかったか確認してきてもらえませんか?」という言い方でした。

(H19.6月上旬の日経新聞によれば、今後はこのような明示方法をするのではなく、本人の記録ではないかもしれなくとも、会社名を知らせるようになるようですが)そして、私はB男さんはすでに亡くなってしまっているので分からないと思ったので、奥様のA子さんに聞いてみると話し、その場をあとにしました。

しかしながら、A子さんも全く覚えていませんでした。もちろん厚生年金なので、領収証もありません。その会社ももうなくなっていました。 誰も証明できません。B男さんのお兄さんにも聞きましたが、「●●県の、頭文字に「カ」の付く会社」は、記憶にないそうです。

後日年金相談センターに行って事情を説明すると、「誰も記憶にないのなら、記録の統合は出来ませんね。」と言われ、結局その約2年分の記録はB男さんの記録とはなりませんでした。

しかし、出てきた記録は死亡当時の住所地からも数駅の場所であり、他のすべての厚生年金加入期間記録を見ても現住所から遠いところでは勤務した経歴がないので、おそらくB男さんの記録ではないかと今でも疑っております。

何とかしてあげたいと思うのですが、今となっては何もできません。たとえ知っていても、業務上知り得た情報を今利用することはできません。
社会保険庁が、今回作成したシステムで弾き出し、「B男さんの記録ではないですか?」と問いただしてくれることを祈るばかりです。
この記録は、例の5,000万件の記録の中にある1件の記録だと思います。

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